14日間の平成と、42日間の令和と。

認知機能は徐々に低下すると理解はしていた。
自宅に帰れば「徐々に低下」だけで過ごせると思っていた。
ガクッと落ちるのは余所(特に急性期の入院中)だと思っていた。

傲慢だった。

退院して日が経たない頃も「認知」による問題はあったが、
その度に持ち直しているように思えた。

しかし、連休明け、5月中旬、ときて、
5月下旬からは急な下り坂を転げ落ちるというか、
何もかもが悪い方へ、悪い方へ、行ってしまった。

厳しい状態になったため老健に相談とお願い。
6月3日or4日の入所をご調整いただくも、
「後悔するのではないか」「まだ何かできるのではないか」
などと思って断ってしまった。

傲慢だった。

その後は「何かできる」どころの状態ではなくなり、
6月11日に入所させてもらった。

碌な環境を用意できずに、
認知面も運動面もただただ落としてしまった、
14日間の平成と、42日間の令和は、ただただ親不孝なだけだった。